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しんだきみといつまでもいきようとおもった

きみ
きみはぼくのとなりでねむっている
しゃつがめくれておへそがみえている
ねむってるのではなくてしんでるのだったら
どんなにうれしいだろう
きみはもうじぶんのことしかかんがえていないめで
じっとぼくをみつめることもないし
ぼくのきらいなあべといっしょに
かわへおよぎにいくこともないのだ
きみがそばへくるときみのにおいがして
ぼくはむねがどきどきしてくる
ゆうべゆめのなかでぼくときみは
ふたりっきりでせんそうにいった
おかあさんのこともおとうさんのことも
がっこうのこともわすれていた
ふたりとももうしぬのだとおもった
しんだきみといつまでもいきようとおもった
きみとともだちになんかなりたくない
ぼくはただきみがすきなだけだ

全文ひらがなでかかれた

谷川俊太郎さんの「きみ」という詩。

 

ねむっているのではなくしんでるのだったらどんなにうれしいだろう

という一文

すきなひとへ片想いをしていると、

相手の何気ない一言やしぐさで、

一気に嬉しくなったりどん底におとされたり

自分の幸せだったり不幸だったりする気持ちが

相手に依存してしまう状態になると、

だんだん心がすり減りそうな思いをしたりして

こんな気持ちになるのならいっそのこと相手が消えちゃえばいい。そしたら、心が疲れなくてすむのにな」

と思うようにまでなってしまう。

ふたりきりでせんそうにいった

おかあさんのこともおとうさんのこともがっこうのこともわすれて

この言葉から

ただすきなきみと2人だけの世界になりたいと、

潜在的に心の底からのぞんでいるのがわかる。

「ふたりとももうしぬのだとおもった」

という悲劇的な最期を予期しつつも、

「しんだきみといつまでもいきようとおもった」

と語る「ぼく」。

「きみとともだちになんかなりたくない」

という、一見するとネガティブな言葉を、

こんなにも切なく辛い気持ちから捻出されている。

最後の、「ぼくはただきみがすきなだけだ」

という言葉が、あまりにも真っすぐで、

ひたむきで、素直で、

読んでいるだけで胸が締め付けられそうになった。

同性の友達を好きになって、でもその想いを伝えきれないでいて。

リアルな愛の形が表現されてる。

好きになるのに、性別なんて関係ないと

心の底から感じさせられる作品。

この詩を何回も読んだ。

だれかを人生で一度でも好きになっていれば

きっと共感できるところはあるはず。

谷川俊太郎さんの作品ってこんな風に

あらわせない感情を、詩にしてくれて

心を楽にしてくれるからほんとおすすめ。

 

『はだか―谷川俊太郎詩集』より

はだか―谷川俊太郎詩集
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